正光寺 写経会のご報告(令和6年3月)

2024年3月6日
3月の写経会を開催しましたので報告いたします。

今月は初めての方も多く、13名の方にご参加いただきました。

さて、写経の前にお話しする法話では、「雑毒の善(ぞうどくの善)」について住職からお話しいたしました。
「雑毒」の毒とは、仏教の三毒のことで貪(むさぼり)・瞋(怒り)痴(おろかさ)の3つの煩悩のことです。つまり「雑毒の善」とは、他人の評価を意識してうわべを飾り、名誉や利益を意識して行う善行のことをいいます。

私たちが、善い行いをしようとするとき、そこに邪な考えはないでしょうか?

あるいは最初はひたすらに善行を尽くしていても、ある時から人目を意識して「褒めてほしい」「評価されたい」といったことが目的となってしまうこともあるかもしれません。

私たち人間は不完全な生き物なので、こういった邪念は決してなくなるものではありません。

写経会では、住職ご自身もこれらの邪念に苦悩する日々であると前置きした上で、大切なことは他者のそれらに惑わされず、ひたすら自分と向き合い、できる限り誠の心でものごとに向き合うこととお話しさせていただきました。

写経の前後には皆さんで一緒にお十念をお称えし、心を落ち着かせ写経に集中することができたご様子でした。
正光寺では、毎月第1日曜日に写経会を開いております。どなたさまも参加自由ですので、お気軽にご参加くださいませ。次回は4月8日の予定です。

日にちが近くなりましたら、またご案内差し上げます。まだ寒い日が続いておりますので、みなさまどうかご自愛の上お過ごしください。
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正光寺 写経会のご報告(令和6年3月)

2024年3月6日
2月の写経会を開催しましたので報告いたします。

当日はお天気がぐずついており寒い中でしたが、9名の方にご参加いただきました。
今月は「廃悪修善(はいあくしゅぜん)」について住職からお話しいたしました。
浄土宗の宗祖・法然上人は「廃悪修善はこれ諸仏の通誡なりといえども、当世の我らことごとく違背せり」(『諸人伝説の詞』より)と、廃悪修善の難しさを説いています。

住職からは、完璧を求めるのではなく“なるべく”悪事を行わないようにしていきたいという心がけとともに、ずばり善悪とは何かというお話がありました。
最近はとくにSNSなどを用いて個人の行動や考えが広く発信され、その善悪が問い正される機会が多いように思います。さらには、その批判に夢中になってしまう人、そのことに心を傷める人も多くいるでしょう。

世界中、全ての人にとって等しく善(悪)というものはありません、その真実に私たちはどう向き合うべきでしょうか。
住職からは、自分の善を他者に押し付けることなく、押し付けられることなく、ただひたすら考え行い続けることが大切とお話しいたしました。(住職の詳しい話はこちら

ご参加いただいた方の中には、今回のお話しを熱心にメモに取られている方も見られました。

そして写経の時間では、みなさん心を落ち着かせ、集中することができたご様子でした。
正光寺では、毎月第1日曜日に写経会を開いております。どなたさまも参加自由ですので、お気軽にご参加くださいませ。次回は3月3日の予定です。

お日にちが近くなりましたら、またご案内差し上げます。みなさまどうかご自愛の上お過ごしください。